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後編

今後やりたいことはありますか?

bg_bimajinStory-flower-icon本当にたくさんありますね…。まずは、オリーブオイルを使ったおいしい料理が作れる環境をもっと広げたいです。
実は来年から、広島県の江田島というところで、地元の方々とオリーブオイルを使った地域活性化のお手伝いをしようと思っているんです。実は江田島と似た事例があって、九州では、みかんを育てている高齢者の方々が、みかんの代わりにオリーブを育て始めているんです。みかんってどうしても、手間がかかる割に単価が伴わないので、放置されてしまっている畑も多いんですね。その点、オリーブは恐ろしく手間がかからないし、1本の木から大体100kg、オイルにすると品種でも違いますが10L分の実が採れるので、単価もいい。今栽培を始めて6年目で、ちょうど実が採れだしたくらいだと思います。
もっと料理の方に寄せて言えば、やっぱり将来、自分の料理番組を持ちたいです。あとは60までに、年間で1/3くらい海外に住めるようになりたいですね。一生勉強だと思うので、インプットできる環境(海外)とアウトプットできる環境(日本)の両方をきちんと持っておきたい。
また今、Jリーガーやなでしこリーガーのプライベートシェフとしての仕事をしていて、何選手か担当しているんですが、グアムキャンプの時などに同行して、選手の食事や栄養管理をしているんです。そんな仕事をやっているうちに、子ども達の食事のコーディネートもするようになりました。運動会の数時間前に、何を食べたら早く走れるようになるのかを考えたり。そういう食を通じたサポートの仕事も、やり続けられたらといいなと思っています。

本当に、「食」を通じて様々なお仕事をされていますよね。デロンギとのお仕事や、有田焼きの産地アドバイザーとしての仕事もありますし…

bg_bimajinStory-flower-iconデロンギでは、料理のメニューを作ってウェブや付属レシピブックに載せることと、あとはイタリア料理の教室をやっています。毎回、イタリアの1地方に焦点を当てて、有名な人物や建築などの話をしながら、最後はデロンギの製品を使って、郷土料理を作る、というプログラムになっていますね。料理だけではなく、合わせて歴史や文化も勉強すると、その地方のことをもっと好きになってくれるんじゃないかと思って。
有田焼に関しては、3年前にスタートし、佐賀県からオリーブオイル皿、グラタン皿、パスタ用のお皿などを有田焼として作れないかという要請をいただいて以来ずっと関わっています。有田焼って海外とつながりが深くて、360年前からヨーロッパに輸出されていたし、ビールグラスやひげ剃り用の器なども昔から作られている。そういう歴史もあって、海外の料理に合わせた食器を作ることになったんです。

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仕事の内容はどういったものなんでしょう?

bg_bimajinStory-flower-icon主にデザインに関するアイデアを出しています。(パスタ皿を出して)例えばこのお皿はまず、底が深くて、パスタを丸く盛りやすい形になっているので熱が逃げないんです。また、パスタは真ん中から取るとくっついて食べにくいので、端からでも取りやすいように、端の引っかかりを広くなっている。あと、皿の中のメビウスの輪みたいな部分は、小さな「かえし」になっていて、パスタのソースが飛ばないようになっています。日本人はイタリア人と違って、パスタを食べるときお皿に口を近づけないので、お皿と口の間に距離が出来て、パスタのソースが服に付きやすいんですね。それを防ぐための工夫で。

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すごく具体的にデザインされているんですね。食べる人のことがはっきりイメージされている感じがします。

bg_bimajinStory-flower-iconそうなんです。今、何にでも使えるお皿ってみんなもう持ってるじゃないですか。だから、このプロジェクトでは、ちゃんと使う意味がある食器を作ることがコンセプトになっているんです。例えばこのパスタ皿だったら、パスタをアツアツのまま、きれいに食べることにフォーカスして作られています。

有田はご出身地の近くですね。

bg_bimajinStory-flower-iconはい。長崎の実家から20分くらいのところにがあったので、小さい頃から有田焼には親しんでいましたし、イタリアに行った時も有田焼が売られているか探したりしていましたから、こういう形で関われるのが嬉しくて。喜んでお仕事させていただいています。他の仕事でもそうですが、色んな文化に触れて、交流することがとにかく好きなんです。そういうことをしたくて、この仕事をやっているところはありますね。

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(撮影:上平庸文 / インタビュー:森 綾 / 文:上野山純平)


Writer: 森綾のアイコン森綾

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