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江戸時代の化粧、髪型、衣裳などのファッションをリードしたのは、遊女や歌舞伎役者といわれています。

江戸時代の女性たちがどのようにお洒落を楽しんだか、浮世絵などから江戸の流行・最新ファッションを探る企画「江戸の流行~化粧・髪型・衣裳~」をポーラ文化研究所 村田孝子先生をゲストにお迎えし開催しました。
現代の女性にも通じる、江戸の女性たちの美意識・流行について、特に印象的だった内容をご紹介します。

■色の白いは七難かくす

浮世絵の美人図では、女性はみな色白に描かれています。
「色の白いは七難かくす」という言葉にあるように、江戸時代は色白であることが美人の第一条件でした。

■ 緑色の口紅が流行

江戸時代の白粉(おしろい)は、白一色。主に鉛白粉が使われていました。白粉は水で溶いて指や刷毛で、顔や首、さらには襟、胸のあたりまで塗りました。 白粉の白さは地域によっても異なり、一般的には京坂の濃化粧、江戸の薄化粧といわれました。伝統を重んじる歴史の古い京坂と、粋を信条とする新しい江戸とでは、美意識の違いが、化粧(白粉)にもあらわれていたようです。
江戸時代後期には「美艶仙女香」という白粉が広く使われるようになり、浮世絵・人情本などにも頻繁に描かれました。
浮世絵が、現在の女性誌の広告のような役目も果たしていたのがうかがえます。
江戸時代の女性の化粧で注目すべきは、口元。江戸時代の口紅は、主に紅花(べにばな)から作られていました。紅は大変高価なものだったので、唇いっぱいに塗るのではなく小さく塗るのが一般的でした。最も有名だった紅は「小町紅」。
紅は上品に薄くつけるのがよしとされていましたが、江戸時代、文化文政の一時期だけ流行したのが下唇にたっぷりと紅を塗って赤ではなくグリーン色に発色させる化粧法。
口紅を濃く塗る化粧法で、紅花から抽出した紅を塗り重ねると玉虫色に発色し、これを「笹色紅」とよんでいました。
高価な紅を贅沢に使って、濃く塗ることができたのは富裕な商家の女性か、遊女など限られた女性でしたが、一般庶民でも真似できるよう、紅を多く用いずに、笹色紅に発色させる方法が編み出されました。
それは、まず上下の唇に墨を塗り、その上に紅を塗れば、笹色紅と同じようにきれいな真鍮色になるというものです。
江戸時代の女性も美しくなるため様々な工夫をこらしていた様子がうかがえます!

■洗髪は月2〜3回

江戸時代、一般庶民の洗髪は月に2〜3回程度。夏場はもう少し回数を増やしていたようです。遊女は月に1度「27日」が髪洗い日と決められており、朝から大釜を置いて薪で水を沸かし、みんなでいっせいに髪を洗っていたといいます。
江戸時代の洗髪は、一般的には海蘿(ふのり)をさいて熱いお湯に溶かし、その中にうどん粉を入れて、熱いうちに髪へよくすり込むことで、髪についた油を落としていました。その後、熱いお湯で洗って髪をさばき、水で洗って乾かすと、匂いが消え、つやがでたといいます。髪は女の命。洗髪の頻度は大幅に違えど、現代でいうシャンプー・リンスーのようなものが江戸時代にも使われていたわけです。

神森 真理子

ジャパン トラディショナル カルチャーラボ株式会社 代表取締役社長

慶應義塾大学卒業。パリ第三大学で映像・アートビジネスの勉強をし、松竹(株)に入社。ベルギー・フランス生活を通じ、「日本文化の活性化」という生涯の目標を見出し、会社員としてマーケティング・PRの仕事に従事しつつ、日本文化の伝道師として、日本文化の魅力を発信する企画・執筆・講演過活動を展開。日本文化に関する多数の企画・コンサルティングプロジェクトに従事した後、独立しジャパントラディショナルカルチャーラボ株式会社 代表取締役に就任。 +ART CLUB「食とアートの会」主宰。「銀座なでしこ会」幹事。利酒師・ワインエキスパート・フードアナリスト1級。

ジャパントラディショナルカルチャーラボ
公式サイト:http://jtcl.co.jp

ブログ:神森真理子の『食を!アートを!日本文化を!楽しもう』
http://ameblo.jp/mariko-kamimori

連載:MYLOHAS『大和撫子のための和文化のいろは』
http://www.mylohas.net/eco/japanese_culture

日本酒を楽しむスマホマガジン「酒ゼミ」
監修:現代ビジネス:安倍昭恵「対談『日本の食』を考える」


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