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病気や怪我など体に不調を感じた時に私たちも普段からお世話になっているお医者さん。この医療を影から支えてくれている職業の中から1つ、今回はメディカルイラストレーターという特殊な仕事で活躍をされているtokcoさんにお話を聞くことができました♪

メディカルイラストレーターという特殊な職業ですが、どんなお仕事なのでしょうか?
tokco 医療に特化したイラストを描く仕事で、北米やヨーロッパではとても歴史のある職業。でも、日本ではまだそこまで認知されていないんです。具体的にどんなことをするかと言うと、お医者さんや獣医さんのための論文や学会用、教科書のイラスト、一般の人に向けたわかりやすい医療イラストなど、医療に関する幅広い絵を描きます。解剖図など緻密でリアリティのある複雑なものから誰にでもわかるシンプルで単純なものまで幅広く依頼があります。
このメディカルイラストレーターを仕事にしようと思ったきっかけは?
tokco メディカルイラストレーターとなる前は獣医師として医療関係の企業に勤務していました。再生医療など最先端の研究や医療機器開発のサポートが私の主な仕事。獣医としては珍しい進路でしたが大学教授に奨められたことも後押しして医療の道に進みました。獣医としてどんな仕事をしていこうか悩んでいたので、それもまたいいかなと思ったんです。そんな医療の仕事をする中で最初は資料の一貫としてイラストを描いていたのですが、これを専門の仕事にできないか?と思いメディカルイラストレーターになることを決めました。
医療イラストと聞くととても難しそうですが・・・!絵を描くことはお好きなんですか?
tokco 実は小さな頃から絵を描く仕事をするのが夢でした。でも、カーデザイナーの父親から絵の世界の厳しさを常に聞かされていたのでイラストレーターの道を一旦保留して、大好きな動物に携わることができる獣医の道を選びました。獣医学科に在学していた時も、いつもノートに絵を描いていました。絵の仕事がしたいといろんな人に相談をしたものの、そんな仕事を知る人はいなくて。たまたま教授が紹介してくださった会社の仕事内容がとても素晴らしかったこともあり、第一の就職先として獣医の仕事から始めました。今振り返ると、もし前の職場と出会っていなかったら今のこの仕事はできていなかったかもしれないなって。そう考えると、大学の教授や以前の職場のメンバーにはとても感謝しています。
 
以前の職場ではどのようなことをされていたのでしょう
tokco 主にドクターとの仕事が多かったですね。ドクターのトレーニングや再生医療の研究所で早朝から夜遅くまでずっと立ちっぱなし。ちょっとしたミスが命取りになるので、ドクターの微妙な顔色や仕草を察知して次の動きを先読みしなくてはいけません。常に気の抜けないとてもハードな環境だったとは思います。職場には女性がほとんどいないという男性社会でした。精神的にも体力的にもタフな人と仕事をする環境でしたので私自身もかなり鍛えられました。例えばオペだけで10時間以上集中!その間はトイレも行けないしご飯も食べることができない状況になります。当時のスタッフで女性は私のみでした。たまに女医さんもいらっしゃいましたが男らしくて逞しい人が多かったですね(笑)。私も相当タフだと思っていましたが、上には上がいるもので。人のために自分の人生のほぼ全時間を費やして仕事をしているドクター達を見て「人生を捧げている」というのはこのことだ、と強く感じました。イラストレーターという夢とはかけ離れた仕事ではありましたが、医療の発展の裏で様々な人が携わり、たくさんのひとの知識と技術と努力によって医療が成り立っていることを知ることができましたし、私自身も仕事を通して間接的にでも医療に貢献できたということをありがたく感じています。職場の仲間に助けられながら困難を乗り越えるとモノの見方も変わってきて。どんな苦労でも経験することが大切なんだということを教えてもらいました。
医療の仕事からメディカルイラストレーターになるためにはどのような流れで?
tokco 思いたったらすぐに行動!メディカルイラストレーターになる!と決めてからの行動は早かったです。医療業界の仕事を突然退職し、すぐにデジタルハリウッドという専門学校に通い、コンピューターを使ったグラフィックを学びました。海外のようにきちんとトレーニングを受けてからメディカルイラストレーターとなるパターンは稀で、日本ではほとんどが独学や師匠から学ぶケースが多いのが現状。医療の現場経験と医学知識があることはとても強みでした。そこに専門学校で学んだCGの技術が融合されて・・・。さらにその後運良く素晴らしい師匠と出会いました。私が正式なメディカルイラストレーターになるまでに掛かったのは約9年という月日でした。需要はあるものの、日本ではなかなか広まりを見せなかったこの職業もネット社会が一般化した近年、SNSやHPから連絡がくるようになったり、知り合いの先生から口コミで広げて頂いたり、少しずつ知名度が上がってきたことを実感しています。
メディカルイラストを書くコツはありますか?
tokco まず、メディカルイラストは正しく描かなければならないことが大前提。ネット上にある情報も中には正しくないものもありますので、医学知識を持って情報を正しく判断しなければなりません。イラストが綺麗に描けることはもちろん、強調しなければいけない部分、不要なところをカットして描くなど、どの情報が最も重要なのかを頭の中で整理して描く「センス」も大切です。私の場合、獣医学科に在学していた6年間の中で、動物の骨格などをスケッチする機会が多くあったので学生時代からの経験がとても力になっています。

医療という私たちのライフスタイルにごく身近な存在でありながらもなかなか馴染みのないメディカルイラストレーター。知られざる職業について改めてお話を聞いてみるとなんだか親近感を持ちますね!後編ではTockoさんがこれまで生きてきた人生の中でどんな人から影響を受けたのか、今後どのようなことを考えているのかをインタビュー!小さい頃夢見たことを諦めずに実現させたtokcoさんからポジティブなパワーをどんどん吸収させてもらいましょう♡

LAIMAN(レーマン) http://www.laiman.co.jp


Writer: Izumi

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