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日本大学芸術学部を首席で卒業、赤外線写真処女作品「夢十夜」で米国写真界のアカデミー賞と称されるICPで第一回新人賞を受賞されたことをきっかけに世界各地で幅広い活躍をされている宮澤正明さん。撮影した写真集は130冊以上、伊勢神宮の奉納写真家として古き良き歴史の瞬間を伝える・・・、日本が誇る写真界のカリスマがB!Storyに登場!どのようにしてカメラマンの道を歩まれたのか?自然と共に在る生き方についてインタビューさせて頂きました。
現在の仕事をする前はどんなことをされていたのでしょうか。
宮澤  僕はカメラマン一筋。大学を卒業して、すぐにフリーになりました。というのも、大学時代にお世話になっていた教授から「宮澤、おまえはフリーでいけ!」と言われたんですよ。その言葉を信じてフリーランスのカメラマンからスタートしました。当時は就職率も良かったこともありましたので、どうせ写真家になるなら慌てることはないし、撮りことも沢山あるなと思い、2、3年ほど自分の作品撮りに没頭していました。
今も昔もずっとカメラ一筋の人生とのことですが、そもそもなぜ写真家という仕事を選ばれたのでしょうか。
宮澤 幼少の頃から絵画や映画が大好きな少年で。映像を表現することが自分としても感覚的に合うなとずっと感じていたんです。仕事をするにもなにか手に職を付けたいと考えた時に自分1人で表現できることが写真だと思い、この道を選びました。大学を卒業してフリーランスとして独り立ちするぞとなった時は教授から父に電話がきまして。「(僕に)援助をしてやってくれ」と話をしてくれたんですよね。周りの人達のおかげで卒業後も自分の作品撮りに集中ができましたし、とても環境に恵まれていたと思います。
宮澤さんの写真には赤外線アートなど、インパクトのあるものが多いですよね。
宮澤 僕の写真は幻想的なものが多くて、写真なのか写真でないのかわからないような夢の中の世界をフィルムに納める感覚。19歳の時に1枚の赤外線写真に出会い、そこから赤外線写真に夢中になったのですが、今思えば不思議なご縁を感じます。伊勢神宮の奉納写真を撮影させて頂くことになったのも、以前、赤外線写真の技術を教えたことがきっかけ。点と点が繋がったような・・・。赤外線写真は僕にとっての「原点」です。
赤外線写真の代表作「レッドドラゴン」を拝見しましたが、雲海が龍のように見えるあの迫力と美しさ!奇跡の1枚と言われるのも頷けるくらい素晴らしいですね!
宮澤 2006年2月6日、氷の上に三脚を立てて撮影したのがレッドドラゴンです。富士山には年に最低4、5回は毎年行くのですが、レッドドラゴンを撮影した日も富士山の日の出を撮りに行こうと思っていて。冬は特に空気が澄んでいて空も綺麗ですしね。僕は空や雲を見ることが好きですからちょっとした違いにもよく気が付くことがあります。青空を舞い上がる「ブルードラゴン」もありますよ。
その赤外線アートの処女作「夢十夜」がNY展示会で受賞され、一気に活躍の幅が広がったそうですね。
宮澤 国際写真センター(ICP, International Center of Photography)というNYで開催される写真展があるのですが、その第一回目新人賞を受賞しました。このICPは報道写真家のロバート・キャパの弟、コーネル・キャパが創立した美術館で写真界のアカデミー賞と呼ばれるような大きなものです。 そこで受賞したことで注目されるようになり、自然に仕事が舞い込んでくるようになりましたね。
具体的にどのようなお仕事から始められたのでしょうか。
宮澤 最初の頃はBRUTUSや流行通信といった雑誌の撮影や、東京コレクションなどファッション系、広告系の仕事が多かったです。そこから徐々に女優さんや俳優さん、タレントの撮影が中心になりましたね。
仕事とは別に、カメラマンとして撮り続けている作品についてもお聞きしたいです。
宮澤 仕事の合間に自分自身のライフワークとして撮り続けている作品には常に自分が撮りたいテーマがあります。もともと日本の歴史や伝統、文化を撮ることが好きで学生の頃はジャーナリスティックなものも撮っていましたよ。写真を通して幻想的な世界を表現したいと考えているので、富士山や熊野三山など自然を被写体にすることが多いです。奉納させて頂いている伊勢神宮にはもう何百回と訪れていますよ。(笑)
日本で唯一、伊勢神宮を撮ることができる写真家だからこそ、、、ですね。
宮澤 伊勢神宮を初めて撮ったのは約10年前の神嘗祭。赤外線写真をきっかけに連絡を頂き、伊勢に訪れた回数はかれこれ250回以上!時には住み込み状態になることも。自由に撮影できる環境だったこともあり、これまでに6万点以上の写真を奉納させて頂いています。この伊勢神宮、自分の中では「神話」というテーマがいつも存在していて。2000年以上前の風景=現代に生きる神話なんですよね。何千年も前の風景が今、目の前に存在していることが不思議で奥が深い。だからこそ僕は記憶の旅を撮るために自分の視点を大切にしながら撮影をしています。
そんな宮澤さんの視点で見る、伊勢神宮の魅力とは?
宮澤 伊勢神宮の魅力をダイレクトに感じるなら早朝参拝です。週末はもちろん、平日でも参拝者で賑わう伊勢神宮ですが、早朝5時の日の出前、まだ誰もいない時にゆっくりと宇治橋を渡って、参拝するのがとてもいい。伊勢神宮の澄んだ森の空気や川のせせらぎは別世界の空間が広がっていてとても癒されるんです。外宮なら夕方、内宮なら早朝がオススメですよ。最近では若い方も多く参拝に来られます。

古き良き日本の文化と歴史の瞬間をまるで夢の世界にいるかのような幻想的な写真にして世界へと発信する宮澤正明さん。自分の中でしっかりと表現したい世界観をイメージしてシャッターを切っているのだな、とインタビューを通して感じました。《後編》では、初の映画監督を務めた「うみやまあひだ」について直撃インタビュー!映画の見どころをはじめ、今後について考えていることなどをお聞きしています。

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