


台湾では、免許取り立ての18歳から社会人、おじさん、おばさん、おじいさん、 おばあさんまで、このオートバイを颯爽と乗りこなしています。 女性がバイクを乗りこなしている姿は、なんだか新鮮でかっこいいなぁと思うのです。
車の免許も持っていない私は、台湾に来るまでスクーターはもちろん、 バイク類にまったく乗ったことがありませんでした。 台湾に住みだして気付いたのですが、バイクを交通手段にしている友達が多いです。 女子も男子も歩いていけるちょっとした距離でも、すぐにヘルメットを差し出してくれて、 二人乗りで乗せて行ってあげると言ってくれます。 マラソンレースのようにバイクがたくさん並ぶ様子を思い浮かべると、 二人乗りで乗せてもらうのもちょっと危なっかしいなぁと最初のうちは躊躇していました。 でも、バイクの二人乗りなんて、ちょっとドキドキじゃないか! 怖いもの見たさも加わって、なんか面白そう。 乗ってみたい! と最後には好奇心が勝って、初めてバイクの後ろに乗せてもらいました。 夏は風が気持ち良い!と思ったのも一瞬。 バイクとバイク、それに車との車間距離がめちゃめちゃ近くて、 やっぱり慣れない日本人の私には台湾のバイクはおっかないものでした。
禁止されているはずなのだけど、二人乗りでなく、 お父さん、お母さん、子供ちゃん2人の計四人乗りしているバイクが走っているのも、 台湾では珍しい光景ではありません。 さらに加えて、ワンちゃんまで一緒に乗っているのを見たときは、 さすがに二度見して目を疑ってしまいました。
そんな台湾人にとても身近で欠かせない存在のオートバイ。 バイクに乗っているほとんどの女性はマスクをしています。 これは、バイクに乗ると排気ガスで顔が真っ黒になってしまうから。 カラフルだったり、表情がついてるような面白いものだったり、 お気に入りのマスクをつけてバイクを走らせています。 私も、一度使い捨てのマスクをして、乗せてもらったことがあるのですが、 もうびっくりするくらい真っ黒に染まりました。 事故の怖さもあるけど、それよりもなんて空気悪いところ走ってるんだ! バイクの量を考えると当たり前なのですが、 そんなことが怖くて、それ以来乗せてもらうことがなくなりました。
しかし、これだけ台湾人の生活必需品であり、大事な交通手段のバイク。 台湾ドラマの中でももちろん登場します。 以前撮影したドラマの中にも、今撮影中のドラマの中にも、 当前の交通手段として、バイクが登場します。 以前演じた役の彼が大学生で、移動はほとんどバイクでした。 女子友達も、みんなバイクを乗りこなしていたし。 私は日本人役だったので、みんなの後ろに乗るのでした。

日本人が台湾に来ると、バイクの多さについてあまりにも驚くものだから、 日本人はあんまりバイク乗らないんでしょ、と台湾の人たちは思ってるみたい。 たしかに、自分で免許をとって台北の街を乗り回す勇気はちとありません。
そして今日もドラマの中で、後ろにのせてもらうのでありました。
