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12月の茶の湯はやはり「夜噺の茶事」です。夜咄(よばなし) とは、炉の季節の、冬至に近い頃から立春までの間、夕暮れ時から行われる茶事のことなのです。長くなった夜、その暗闇をあえて楽しむというのが、主旨です。日暮れの5時頃から開始します。露地(庭)や茶室には行燈や手燭(手持ちロウソクみたいなもの)を置き、暗い中、ゆらめく小さな炎を頼り、お点前が行われます。あえて寒くなった季節に暗闇の中で行うお茶事は、小さなゆらぎや物音にも敏感になり、忙しい12月の中の集中した静けさを楽しむことができます。

12月のお菓子 お菓子も蝋燭の炎の下で。左)鶴屋吉信製「南天の幸」。年末らしく、難(南)を転(天)じることにあやかり、縁起物とされる南天を、きんとんで。右)最近はクリスマスにちなんだお茶道具やお菓子も出てきました「サンタクロース」塩瀬総本家製。

気楽に素敵な茶の湯空間をご紹介します。今回は、
■山種美術館 「Café 椿」でアートな和菓子を
広尾にある日本画専門美術館「山種美術館」はモダンで品の良い美術館。毎回素晴らしい企画展を開催しています。
茶室はありませんが、1階に外来でも利用できる落ち着いたカフェがあります。ここではお抹茶と和菓子セットがあるのですが、その和菓子が秀逸です。毎回、企画展の出品作品から4,5品が選ばれ、その絵のイメージで和菓子が作られるのです。今は「東山魁夷と日本の四季」という企画展にちなんだお菓子が食べられます。御製は、作家向田邦子さんの愛した菓匠、青山「菊家」のオリジナルです。こだわりの和菓子を目で見て、味わってみてください。
営業時間: 10:00~17:00
休業日:美術館の休館日に準ず
お問い合わせ: TEL: 090-5202-7887
URL:http://www.yamatane-museum.jp/museumshop

岡崎美紀

裏千家専任講師。茶名は宗美。リゾート運営会社のPR担当として勤務しながら、自宅の茶室「照今庵」にて茶道教室を主宰。

Writer: 岡崎美紀のアイコン岡崎美紀

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