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色鮮やかな紅葉の季節も過ぎ、気が付けばあと数日で師走。一年の終わりのこの月は何かと心せわしく感じます。 うちの贔屓の呉服屋さんもこの季節、お客様が新年にお召しになる着物や帯のお誂えやお仕立てなどに忙しく活気あふれていらっしゃいます。

着物や帯は洋服と違い、誂えたり仕立てするのに時間が掛かるので「今日買って、今夜のお出かけに着ていく」などということは出来ません。お誂えされるなら何カ月も前から、お仕立てだけでも一カ月ほど前からお願いしないと間に合わないのです。
幼いころ、小春日和の縁側で白いかっぽう着姿の祖母が、私たち姉妹がお正月に着る着物をせっせと縫ってくれていたのを思い出します。
その祖母の横に座り、ずうっと先のお正月のことを思いうかべ、わくわくし、そして待ち遠しく毎日少しずつ出来上がっていく着物を見つめたものです。
ですから大人になった今でも新たな年に着るものや身につけるものを新調することは私にとって年を越す前の大事な“ならわし”ですし、とっておきの楽しみなのです。

今年は帯とそれに合う帯締め、帯揚げ、お草履などの着物まわりの小物などを誂えました。そのひとつ帯揚の別注染めのお店をご紹介させて頂きます。
実はこちらのお店、お着物通の東京のお客様から教えて頂いたのですが「三浦清商店」さんという元々は白生地屋さんなのです。つまり、白い布の専門店が、染め物をされるようになったということです。

さすが白生地屋さん、様々な生地から好みの風合いの生地を選んで
自分の好きな色に染めて下さいます。
色見本帳もありますが、例えばお気に入りのスカーフや洋服の端切れなどをもっていって「この色に染めてください」と言っても染めてくださるので、世界でたった一枚のお気に入りの帯揚げが誂えられますよ。
(二枚目へ続く)

今から新年用にお着物を誂えるのはちょっと難しいかもしれませんが、着物まわりの小物たちなら未だ間に合うかもしれませんね。 もし間に合わなくても、師走の旅の思い出に誂えたものを新たな年の自分宛に届くようにされるのもとっても素敵なことだと思います。

堀江麗子 プロフィール

「真実に美しいものは常に新しい」
洛風林創業者である祖父 堀江武の信条を大切にしながら、
素材や色づかいなど現代を生きる女性らしい、しなやかな感性で
新しいものづくりに勤しむ。
2011年 8月から3代目代表として工芸帯地 洛風林を継ぐ。
三姉妹の長女。京都生まれ。

Writer: 堀江麗子

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