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抹茶は、奈良時代に中国から伝わった煮茶が変化し、鎌倉時代には薬として飲まれ、安土桃山時代には織田信長、豊臣秀吉を始めとする戦国武将たちがこぞって魅了された茶の湯。その時々の変容を見せながらも、四季のうつろい、おもてなしの心、芸術など、さまざまな日本の文化が凝縮された空間と時間を客(ゲスト)と亭主(ホスト)あることは間違いありません。
現代の人にとってはちょっととっつきにくいかもしれませんが、茶の湯を知ることは大人の女性にとってはいいことだらけなんですよ。

●日本間での立ち振る舞いが美しくなる
●日本料理のマナーが分かる
●四季のすてきな楽しみ方が分かる
●美味しくて美しい和菓子が食べられる
●着物が着る機会も増えます
●日本、中国、韓国などアジアを中心とした美術品の知識が増える
ぜひ、気軽に楽しんでいただけたらと思います。

今回は11月の茶の湯のお正月でもある「口切」と「炉開き」について。茶の湯の主役である「抹茶」は初夏に新芽を摘まれて、約半年熟成します。その年のお茶を詰めた茶壺を立冬(11月7日頃)の頃に開け、新しいお茶を味わいます。床の間には新茶が入った茶壺を飾ったりもします。
そして11月はお茶をいただく茶室も冬バージョンの「炉」になります。

左)こちらの床の間は昨年の口切りの茶会をした時のもの。右にあるのが茶壺です。中には紙の袋に入った茶葉が3,4種類入っていて、壺口は封をされています。これを切るので「口切り」というわけです。中)畳の一部を切って、囲炉裏を入れた「炉」11月~4月の寒い時期のスタイルです。右)昨年の口切の茶会には嵯峨菊を曽呂利という花入に
また、四季を楽しむには軸の言葉から道具の銘(名前)など色々ありますが、初心者が楽しみやすいのは、やっぱりお菓子とお花だと思います。難しい事を考えず、きれいな色や形に季節感を感じてみてください。11月の炉開きの時期のお菓子では、まず亥の子餅があげられます。「亥」は、陰陽五行説では「水」にあたり、火災を避けるという意味があります。なので、炉開きは、旧暦の10月・亥の月、亥の日、亥の時刻にする風習があるのです。茶の湯では、縁起を担いでお菓子も「亥の子餅」が使われます。『源氏物語』の「葵」の章にも亥の子餅を食べるシーンが出てくる歴史あるお菓子です。ちょっと見た目が地味ですが・・・。 亥の子餅(とらや製)
その他にも「薯蕷饅頭・淡路潟」(とらや製)。美しい紅葉をイメージした「綾錦」、秋の花である白菊をモチーフにした「園の菊」(ともに鶴屋吉信製)など、お菓子にはその季節の風情が表われます。
デパ地下にもたくさんの和菓子屋さんが入ってますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

気楽に素敵な茶の湯空間をご紹介します。今回は、
■サントリー美術館 茶室「玄鳥庵」での点茶体験
六本木ミッドタウンには、サントリー美術館が赤坂見附にあった当時からの茶室が移転されて、さらに隈研吾氏の意匠も加わった伝統×モダンな素敵なお茶室があります。その素敵なお茶室で、1000円で本格的な点茶体験ができるのです。軸も花も季節に合ったものが飾られていますし、出てくるお菓子も本格的。そしてお茶碗もサントリー美術館が所蔵しているお茶碗を使ってくださるので、ドキドキする程素晴らしいものが出てきます。日に3回は目の前でお点前もしてくださり、ご亭主の方がお道具やお茶碗の説明もしてくださいます。気楽に参加できるのに、内容は本格的でとてもオススメです。
・営業日 休館日を除く隔週木曜日(11月は6日、20日)
・営業時間 11時30分~17時30分(受付は17時まで)
※お菓子がなくなり次第、終了
〈13時、14時、15時の3回は点前をしてくれます〉
料金 1人様 1,000円(薄茶、和菓子)
1日限定50名様 ※別途要入館料必要
チケット 3階美術館入口で点茶券を購入
http://www.suntory.co.jp/sma/program/tencha.html

岡崎美紀

裏千家専任講師。茶名は宗美。
リゾート運営会社のPR担当として、自宅の茶室「照今庵」にて茶道教室を主宰。

Writer: 岡崎美紀のアイコン岡崎美紀

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